image子どもを授かること。それは、奇跡です。たくさんの出会いがあって、私たちの元へきてくれる。喜ばしいことです。

実際に就職してすぐ子どもを授かって、結婚、出産を経験した私が辛い辛い思いをしたのは、経験不足だったからだと自分に言い聞かせています。

でもね、職場でマタハラ被害に逢って心に深い傷を負ったことは間違いありません。

元々正社員でシステムエンジニアとして開発プロジェクト要員になったものの、妊娠発覚後すぐにプロジェクトから外され、「待機」を余儀なくされました。「待機」というのは、次のプロジェクトが決まるまでの間、特に仕事もなくただただ、開発言語の勉強をしたり、雑用をしたりするのです。職場で待機させられるのは、ほとんどが使えない新入社員や50を過ぎたおじさん達で、会社としては待機させて自らやめてもらうのが目的だったのかな?と思います。私もその使えないヤツの一人でした。




数ヶ月して、信頼できる上司がなんとか私を拾ってくれて、プロジェクトに入れてもらえることになりました。ただ、そこで私の直属の上司となった方から毎日のように嫌味を言われるようになりました。

「経験がないのに、これからどうするつもり?」
「復帰してどうするの?やめれば?」
「妊婦じゃない暁ちゃんと出会いたかったな」

あまりに辛くて職場の同期に慰められて、帰りのバスで嗚咽するほどの時もあったな。

当時住んでいた千葉県船橋市から東京の茅場町まで、満員電車に揺られて、ぎゅうぎゅうに押しつぶされて臨月まで耐え切ってやっとの思いで産休に入りました。

産休から育休に入ってからは、初めてのことでしんどいこともありましたが、新しい命を大事に大事に育てていました。

ただ、会社は私が育休を取っている間に、一部上場企業に吸収合併されるという事態に。心配はしていましたが、東証2部の会社から上場企業になるのなら、もっと待遇はよくなるんだろうか?なんて安易に考えていました。そんな折に東日本大震災が起こりました。

職場復帰の話をしたいと、吸収合併される前の人事部長から本社に呼ばれ、子どもを一時保育に預けて出社しました。

「わかっているよね。君に戻る席はない。分かってくれ。」きっと彼自身の立場も危うい状況だったのだろうなと思います。

すぐに退職届を出すように退職勧告を受けましたが、何がなんだかわからなくて、とにかく何も署名せずに帰宅しました。

明らかなマタニティーハラスメント(マタハラ)でした。



どうしても納得いかなくて、人事部長に「私はこの子を産まなければよかったのでしょうか?」と泣きながら言いました。人事部長もまた泣いていました。

ただ、夫が同じ職場に勤めていたこともあり、私たちは泣き寝入りするしかありませんでした。だって、夫までも仕事を失うことになれば…私たちは弱者でした。

誰にも相談できなくて、不甲斐ない思いでいっぱいだったけど、退職するとなると四月に入園が決まっていた保育園にも入れないんだろうかとか、育休の手当がもらえないんだろうかとか、解雇されたら次の仕事が見つからないんだろうかとか、色んなことが頭の中でグルグル回っていて、もはや考えることができなくなっていました。

結局、保育園に入るため、一旦職場復帰してすぐに退職。という形をとって、就労証明書を貰いました。

いざ保育園には入園できたけれど、保育園側に退職したことを伝えると「すぐに就職するか、退園してほしい」と言われ、とにかく何でもいいから!と派遣に登録、退職日の次の日から派遣社員になったのです。

なんで、あんなに必死だったんだろうな、私。周りから言われるゴチャゴチャに囚われて自分で選択することができていなかった。

あの時、もっと踏ん張っていれば…とか、派遣社員になるのではなく、じっくり正社員で雇ってくれる会社を探せばよかった…とか、失業保険貰えばよかったな…とか、今になってから思っても正直遅いです。

ゲンナイ製薬株式会社が5月11日にリリースした「産休・育休に関する実態調査」によると

三割弱が「出産一ヶ月前まで仕事をしていた」 ⇒私も
4人に1人は育休取得期間が一年に満たず  ⇒私も
4人に1人が産休取得者でマタハラを経験  ⇒私も

なんと、全て当てはまりました。

職場でマタハラを受けてはいるものの保育園の問題もあるし、どうすればいいの?というお母さん方に、私の経験から意見したいと思います。



職場でマタハラを受けたらどうすればいい?

どんなに辛くても働き続ける意志があるのなら、辞めない

私のように泣き寝入りするしかないお母さん方は、まだまだ多いのではないでしょうか。

職場で嫌味を言われたり、辛く当たられたり、耐えられなくなるかもしれません。でも10年20年先のことを考えると、正社員から派遣社員やパートに変わることは生涯賃金を大きく変える。例え退職を余儀なくされたとしても、再就職はじっくり考えてできるだけ正社員を目指してほしいと思う。

もし、信頼できる上司や、人事部の方がいるなら、負担の少ない職場に異動を希望するのもありかもしれません。

ただ、子どもの発熱などで職場を休む機会が増えることを自分自身が理解し、家族やベビーシッターなど、子どもを預けられる場所を確保すること、謙虚な姿勢を会社に見せることが大切だと思います。

公的機関に相談する

私はとにかく退職して保育園を退園させられ、再就職ができなくなることを心配したし、入社一年目で妊娠した後ろめたさ(経験不足)、夫が同じ職場だったから、会社側を訴えるとかいうことが頭になかった。今思えばもっと、いろいろな専門家に相談して、アドバイスをもらえばよかったと思っている。

それこそ妊娠、出産を理由とする解雇は違法なわけで、でも実際に自分がその立場になると、気が動転して正常な判断が下せないです。

今はマタハラnetというマタハラ専門の相談窓口もあります。絶対に1人で抱え込まないでください。

マタハラ.netへはこちらからどうぞ

男女雇用機会均等法第9条第3項で禁止されていること

男女雇用機会均等法では妊娠した女性労働者を守るため、事業主に下記のような処分を行うことを禁じている。これらの条件に反した事業主には行政による是正指導・勧告が行われ、応じない事業主は企業名公表の対象となる。被雇用者は被害の内容に応じ処分の無効や損害賠償を求め被害回復の手段をとることができる。またこれらの禁止事項は有期契約労働者や派遣労働者を含む全労働者が対象。

  • 妊娠
  • 出産
  • 産前産後休暇の請求・取得
  •  

  • 母子健康管理措置
  • などなど

マタハラは違法です。厚生労働省 雇用均等室へは匿名で無料電話ができます。

負けないでください。あなたには沢山の味方がいるんですから。


保育園は退園させられるの?

もし、産休取得後すぐに仕事を辞めることになっても、保育園は求職中に変更すればすぐに退園させられることは無いと思います。

実際、私の場合は保育園先生から、仕事を辞めるなら退園して欲しいと言われ、焦って派遣の仕事を探しました。でも、あの時の判断が正しかったのかな…焦らずに再就職を決めればよかったな。と思っています。

だから焦らずに人生プランをもう一度考えなおして、正社員でフルタイムの仕事を探すのか、扶養内でパートの仕事を探すのか夫婦でじっくり話し合ってくださいね。

私の苦い経験から、言えること

あなたの子どもたちの命は、あなたしか守れません。もし職場でマタハラの被害にあったら、子どもたちを守るためにどうすることが一番か考えてみてください。

私は正直、一度のマタハラ経験から、仕事をして妊娠することがこわくなりました。妊娠して不当な扱いを受けることがこわくて、自分が必要とされない存在になることがこわくて、嫌な顔をされるのがこわくて、二人目三人目は産休取得などは視野にいれず、妊娠発覚と同時に自ら退職を希望しました。

そりゃあ産休を取得して育休を取得したら、貰える給付金は莫大です。やめてしまうと勿体無いという意見も有るでしょう。

ただ、あなたが悩みに悩んだり、嫌な上司からマタハラやパワハラ、セクハラを受けて、あなたのカラダやココロが健康で無くなるようなことがあれば、それは子ども達に影響します。子どもたちの笑顔の為、私たち母親は元気で笑顔で無ければいけないんです。

私にとって、数百万の給付金よりも、私の精神状態を維持することの方が大事だったなーって思います。

どうか、少しでも多くのお母さんたちが健やかにキラキラと子育てできる社会になりますように。

どうかどうか、無理しないでください。