youchien_sanpo
私の母は、地域のボランティアで月に一度、育児サークルのようなものを行っている。

彼女自身、四人の子どもを育て上げ、その四人の子どもたちがまた、子どもを育てている。

長女(姉)→女女男女の四人
長男(兄)→女男の二人
次女(私)→男男女の三人
三女(妹)→男女女男の四人

なんと合計、十三人の孫を持つ。

昨日、母と散歩をしながら話していると、そのボランティアで出会ったあるお母さんの話をしてくれた。

生後二ヶ月の子どもを新築の二階建てアパートで育てている彼女のポストに、

「うるさい、出て行け」という紙が入っていたというのだ。

以来、外出するのも怖くて、引っ越そうと思っているそうだ。

そりゃそうだ。外出した時にその紙を入れた張本人に出くわしたら…子どもに何かされたらと思うと、気が気じゃない。

実家が他府県で、里帰りをしていたから、実際に赤ちゃんとアパートに住みだしたのは数週間だという。

生後二ヶ月の赤ちゃんの鳴き声なんて、正直うちの息子たちが帰ってきてバタバタと歩き回る音に比べたら屁でもないと思うが。



子どもを育てることが、こんなにも窮屈な日本で、まともな人間が育つのだろうか。

そもそも、「うるさい、出て行け」という紙をポストに入れること自体、おかしくないか。

自分がうるさいな、と思うなら、管理会社に連絡するなり、直接訪問して注意するなり、できないものか。

確かに、うるさがられるのが嫌だったらもっと防音の一軒家に住めと言う意見もあるかもしれないが、そんなお金があったらそうしているのだ。

最近テレビで保育園開園断念のニュースがあり、色々なコメンテーターが色々な持論を話していたが、

私はこう思う。

子どもに囲まれて生活していたら、若返るよ!と。

事実、61歳になる母は全く老けてないし、88歳になる祖母も、一人で高島屋にバスに乗って行け、朝から夜まで一日帰ってこないほどシャンシャンしている。

最初に住民に説明をせずに柵を立てたから腹が立ったとか、前の道が危ないからとか、静寂な生活ができなくなるとか。

はっきり言って子どもの我儘と同じようにしか聞こえなかったよ。

周りの反対を押し切ってまで開園しろとは思わないが、この開園断念がきっかけで他の保育園の開園までも脅かされるんじゃないか、同じように反対すれば良いと思う人たちが便乗して他の保育園の設立も邪魔してくるのではないか

そう思えてならないのです。

子どもを連れて電車に乗ったら、冷ややかな目で見られたり、
生後一ヶ月の娘を連れて散歩していたら、嫌味を言われたり、

日本は窮屈な国だなと思ってしまう、海外脱出計画を目論む私です。

もっと穏やかな気持ちで、周りの目を気にせずに子育てできる国にしたいな。

そんな反面、保育園帰りの散歩道、生後一ヶ月の娘を連れてのお迎え時に、よくすれ違う3人のおばあさま方の1人が「赤ちゃんを産んでくれて、ありがとう」と言ってくれた時、なんだかグッときて涙が出そうになった。

そんな風に私たち若者世代の出産を有難いと思ってくれる人たちもいるんだ、と。

だから、一緒に子育てしているあなたに伝えたい。

私たちは奇跡的に赤ちゃんを授かって、こうして母になれている。

周りの冷ややかな態度に傷つくこともあるかもしれない。

育児なんて思い通りにならないことだらけだ。

我が家の男子みたいに、

どうしてそこ、登っちゃうかな?どうしていつまでもトカゲおいかけてるかな?ダンゴムシそんなに集めないでくれるかな?なんでもかんでも投げないでくれないかな?まっすぐご飯食べてくれないかな?話し聞いてくれないかな?

母の苛立ちは毎日尽きないけど、彼らがいてくれるから、私の人生は明るいものになっている。

そして彼らの輝かしい未来こそが、日本の輝く未来につながっている。

「子どもを産んでくれてありがとう」と思ってくれる人たちだっているから、どうか母の出会ったお母さんがめげずに健やかに子育てできることを、願うばかりです。