小学校に入る前に何か習い事をさせなければ、
「あいうえお」を覚えていなければ…
英語が教科化されるなら少しでもかじっていないと…
これからはダンスの授業もあるし…
そう、私もその一人。
今年度年長にあがったちんちんず兄のため、
習い事を必死に探していた。
絵の才能があるから、お絵描きか?
体力をつけるには、サッカーか?柔道か?
いや、やっぱり、幼児教室へ行ってひらがなや、算数を今のうちに先取りしておいたほうがいいんじゃないか?
毎晩ネットで検索していました。
そこで、本屋さんで出会ったのが、こちら。
『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』
by松永暢史さん
彼の著書『男の子を伸ばす母親は、ここが違う!』にも参考にさせてもらうことが沢山あったのだが、
この『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』は、目から鱗だった。
特に意識もせずに、子どもを寝かしつける前に必ず行ってきたこと、
それが、読み聞かせ。
私のように子供達が1歳からフルタイムで働いてきた母親にとって、
平日子どもと過ごす時間はわずか数時間。
洗濯などの家事にお風呂タイム、明日の準備に追われる中で
子どもとゆっくり遊ぶ時間はほぼ無い。
自分もぶっ倒れるくらい疲れ切っている。
とにかく早く布団に横になりたい。これが本音。
だから、お風呂からあがったら、そのまま
歯磨き→おしっこ→本棚で好きな本一冊選ぶ→布団→読み聞かせ
という流れができあがっていて、もう何年もこれを続けている。
子どもたちはそれぞれに読みたい本を一人一冊ずつ持ってくる。
毎日お気に入りを持ってくることもあるし、毎日違う本を持ってくることもある。
でっかいでっかい図鑑や、仮面ライダー図鑑を読めと言われることもある。
彼らの意見を尊重して、一人一冊ずつ読む。
もちろん、眠すぎて「ごめん、今日はここまでにしていい?」ということもあるし、
そのまま寝落ちすることも度々あった。
この読み聞かせは、私が楽する為に始めたことでもあったし、まさかそんなに子どもにとって為になるとは思ってもいませんでした。
昨日、ちんちんず弟の三歳児健診を受けて、「やっぱり、す、すごいや!」と思ったのが、
彼の語彙力の豊富さ。周りと比べてはいけないけれど、まだ拙い言葉を話している子どもたちをみると、
驚く。
的確に言葉を操り、使っている。
今年度年少になったばかりの少年とは思えない。
積み木をつんだり、丸を描いたり、フラッシュカードの絵が何かを聞かれたりして色々な質問を受けて、全て考えることもなくスラスラと答え、係りの人と普通におしゃべりをしている。
係の方も「すごいですね。言葉数が多いですね。」と驚いていた。
これもきっと、彼は0歳の時から私が兄に読み聞かせをしているのを毎晩一時間聞いていたのだ。
いや、むしろお腹にいる10ヶ月間も。
この『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』を読み終えて、
私は習い事をネットで検索することをやめた。
習い事に一人一万円使うことよりも、本屋に行って子どもたちがお気に入りの絵本を月に一万円ずつ使う方がよっぽど良い。
本格的な勉強はもっと後からにしよう。
それよりも、たくさんの本に触れること。
毎日五分でもいいから、始めてみてください。
子どもたちと素敵な夜をお過ごしくださいね。